衆生を利益するにあたって無制限に配慮する慈・悲・喜・捨の四種の心
①慈 いつくしみの心によってすべての生きものに楽しみを与えようとする心
②悲 あわれみの心によってすべての生きものの苦しみを抜こうとする心
③喜 自分を自分を愛し、他をねたむ心を捨てて他人の楽しみをともに喜ぶ心
④捨 私心がもたらす愛憎、好悪の心を捨てて他に対し平等に接する心のこと。
「悪事を己に向け好事を他に与え己を忘れて他を利するは慈悲の極みなり」
嫌なことでも引き受け、善いことは人に分かち与える。自分の得は忘れて他の人の為につくすことが本当の慈悲なのです。
一人一人が心豊かな人間になり、平和で明るい世の中を築いていくことが幸せに生きるということなのです。
心豊かな人々が多くなることを願い、すべての人々が幸せを感じて生きられる社会を実践していくことが大事なのです。(*引用
自らの利益は考えず、他者の為に行動することは大変難しいことです。
煩悩にとらわれた我々凡人は、どうしても他者に見返りを求めてしまいます。
しかし他者に見返りを求めない人が増えたら、世の中は良くなります。
そうなれば大きな見返りとなって自己に戻ってきます。
本来は損得を考えないのが仏教精神ではありますが、
我々凡人には難しいでしょう。
それならば長期的投資と考えてみればよいと思います。
世の中が良くなれば、自己への十分な見返りになるでしょう。